基軸通貨とは
世界中には様々な国の通貨が存在します。
基軸通貨は
- 決済通貨(国際取引に使われる)
- 基準通貨(各国通貨の基準)
- 準備通貨(各国が外資の用意のために保有している)の3つからなります。
その中でも一番強い通貨アメリカのドル(USD)を基軸通貨と言います。
ドルストレートとは
このドルに対して日本円(JPY)との組み合わせ(ペア)はドルストレートと呼びます。
日本円だけではなく、ドルを含むペアは全てストレート通貨です。例えば、
ユーロ(EUR)対 米ドル(USD)
ポンド(GBP)対 米ドル(USD)等です
もちろん取引量も世界一です、そしてFXではこれらのペアから取引を始める方が多いと思います。
なぜならドルの値動きともう一つの通貨だけの観察になるので簡単なんです。
しかし基軸通貨ゆえに周辺国への影響や経済指標の影響も大きく
ボラリティが大きいポンド等は動きが激しいので油断は禁物です
クロス円とは
上記以外の米ドルを含まない通貨と円の組み合わせを
クロス円、クロス通貨と呼びます(合成通貨)
ユーロ(EUR) 対 円(JPY)
ポンド(GBP) 対 円 (JPY)
ユーロ (EUR) 対 ポンド(GBP)
ポンド (GBP)対 豪ドル(AUD)
何をクロス(交換)しているかというと
取引で米ドルに交換されてさらに仲介されるのでクロスと呼びます。
ちょっとややこしいですね、図にするとこういう感じでしょうか。
2国間取引だと比較的安定した値動きも、ドルを経由することによって3国間取引となり
ドル安ドル高の影響を受けレートが動きやすいのです。
ではなぜ、動きが大きいクロス円やその通貨をトレードするかというと
利益が大きい・スワップ(受け取れる金利、払う場合もある)が入るからです。
またこのレートによって必要証拠金が変わったりもします。
レート計算は掛けていけばいいのですが、そんなの毎回計算大変じゃない?思ってしまいますが
取引会社は計算フォームやアプリを設けているので電卓を叩かなくても大丈夫です。
ちなみにこの世界では、1万円の事を1万通貨とか
仮想通貨ではお金の事を法定通貨、と呼んだりしますが、意味は変わりませんのでお気になさらず。
各通貨の特徴
- 比較的安全性の高い通貨・・・金融や経済のリスクが高まったときに買われる通貨
- 欧州通貨・・・ユーロやポンドは経済が悪いときはリスクが高め
- 資源国通貨・・・比較的高金利である事で人気が高かった通貨
- 新興国通貨・・・政策金利が高いため、リスクオンでは買われやすくリスクオフでは売られやすい
異なる部類の者同士を組み合わせるのが良いと思います。
安全通貨 | 欧州通貨 | 資源国通貨 | 新興国通貨 |
---|---|---|---|
米ドル | ユーロ | 豪ドル | トルコリラ |
日本円 | ポンド | NZドル | メキシコペソ |
スイスフラン | クローネ | カナダドル | 南アフリカランド |